◆過去最大の全国一律28円引上げ
10月1日から、地域別最低賃金額(時給)が改定、順次適用されます。
今年度の最低賃金は、全国加重平均が昨年より28円増え930円(前年同期比3.1%増)となり、過去最大の引上げ幅となりました。
昨年度の中央最低賃金審議会の答申では、新型コロナウイルスの影響により「現行水準を維持することが適当」とし、引上げの目安額が示されませんでしたが、今年度は政府が目標として掲げている「年3%の引上げ、早期に加重平均1,000円」を考慮し、全国一律28円の引上げの目安を公表しました。
◆全国の最低賃金の状況は?
地域別の最低賃金額では、最高額は東京都の1,041円、最低額は高知県と沖縄県の820円で、その金額差は221円と、昨年と変わりませんでした。しかし、目安額の28円に4円上積みし32円引き上げた島根県(824円)のほか、6県が目安額以上を上積みしたため、割合でみると地域間の賃金格差は縮まったことになります。また、今年度初めて、全国で800円を超えました。
◆関東地方の最低賃金の状況は?( )は昨年
茨 城 879円 (851円)
栃 木 882円 (854円)
群 馬 865円 (837円)
埼 玉 956円 (928円)
千 葉 953円 (925円)
東 京 1,041円 (1,013円)
神奈川 1,040円 (1,012円)
10月からご注意ください!!
※厚生労働省「令和3年度地域別最低賃金改定状況」⇐詳細はこちら