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10月は『年次有給休暇取得促進月間』です。

十五夜(中秋の名月)はつくばでもキレイな月が見られましたが、満月の昨日はあいにくの雨模様でした。

今日は台風24号はゆっくりと進んでいるので注意が必要ですし、気温も10月並みだそうですから、体調の管理には十分注意していただきたいと思います。

 

 さて先日、厚労省から夏のボーナスの調査結果が報告されていました。

平均妥結額は前年比4万5581円増(5.52%増)の「87万731円」で、過去最高の額だそうですが、調査対象が1000人以上の企業ですものね。

厚生労働省 : 9月14日発表 労使交渉妥結額

 

 中小企業の方はどうかといえば、国の調査報告は確認できませんでした。日本の企業99%が中小企業なんですけれど。。。

でも、今年6月の民間企業の調査結果ですが、約3割が増額予定と回答しています。

増額理由は①業績好調、②社員の意欲向上についで、3番目に離職・退職予防があがっていました。

退職予防に賞与を増額する。。。約65%の中小企業が人手不足と回答しているように、中小企業の人出不足は深刻です。

 賞与調査 : エン・ジャパン ホームページ

 中小企業の人手不足等の対応調査 : 商工会議所

 

 私たちは、採用した人が辞めずに、成長し活躍できる土壌を作ること、それが企業として成長する鍵だと考えています。

その土壌作りには、賞与を含めた適切な人事評価が何よりも大切。

 以前もお話ししましたが採用した人が辞めてしまう理由、この問題についての課題の一つは、退職理由の本音ベスト3の中にあります。

 

【本音のベスト3

1  人間関係

評価、人事制度

給与や勤務時間など

 

 その中でもキーになるのが『2.評価、人事制度』です。

ここをしっかりと見直すことで、定着率が向上し、何より従業員が生き生きと働くことができるようになります。

 

企業の姿勢を示す指標として、『顧客満足度(CS)』というのがありますが、近年『従業員満足度(ES)』が注目されています。

従業員が幸せになるということは、顧客の幸せに繋がり、結果として企業の成長につながるということです。

退職する人が減り、長く勤めることができるのでスキルも向上し、人手不足が解消されていきます。

自分の会社に満足している、自分の業務や社風やチームなど環境に対して満足感の高い従業員は、企業に対する信頼感があり、仕事への意欲が生まれています。その結果、顧客の幸せを考えることができるので、結果的に業績が向上していくのです。

 

では、人手不足を解消し、企業成績に直接インパクトがある『従業員満足度(ES)』の向上についてどのように考えていくのが良いかを考えてみましょう。

 従業員を満足させるためには、何をしたら良いでしょうか。

 

社員満足度を構成する要素として、3つが挙げられています。

 

仕事と自分への評価:適職感・自分発揮・達成感・能力向上・評価と処遇

働く条件と環境:給与・残業と休暇・職場環境・チームワーク・管理職能力

会社へのロイヤリティー:社員尊重・理念共有・戦略シナリオ・情報公開・知名度&将来性

 

これを基準に、何をするのが良いのか、何をすべきなのか、何ができるのかなど、様々な点から検討していきます。

人事制度、評価制度を考えていくのです。

 

例えば、来年4月から義務化になる有給休暇の取得を制度化してみてはいかがでしょうか。

9月は『障害者雇用推進月間』ですが、10月は『年次有給休暇取得促進期間』で、厚生労働省からは『仕事休もっ化計画』 として、リーフレットが公表されています。

 厚生労働省ホームページ : 『仕事休もっ化計画』

 

誕生日や結婚記念日、子供の誕生日など「アニバーサリー休暇制度」を作るのもいいですし、平日にディズニーランドやコンサート、ゲーム発売日の休暇などに使える「エンタメ休暇」、サッカーや野球など「スポーツ観戦休暇」など、従業員が楽しく、遠慮なく休める環境を整えてみましょう。

 そして、こんな有給休暇制度があるということをアピールするだけでも、求人掲載の時の会社の高感度UPにつながりますね。

  

採用した人が辞めずに成長していく制度としては、『メンター制度』も有効です。

 

メンター制度とは、上司とは別に年齢の近い年上の先輩社員や、社歴が近い先輩社員が新入社員をサポートする制度です。

新入社員からみれば相談しやすいお兄さん、お姉さんのような存在ですね。

精神的な仕事の悩みや人間関係、キャリア形成のサポートが目的なので、直接仕事の利害関係があるような関係者はつけません。

サポートする先輩社員を「メンター」と呼び、サポートされる若手社員は「メンティー」と呼びます。

精神的な悩みを解消し、社内の活性化、社員の満足向上、最終的には離職率の低下につながります。

 

『メンター制度』の良いところは、更にこんなところにもあります。

メンターになった社員は新入社員に見られているという意識から、自主的に仕事に取り組み、責任感を持つようになります。

メンティーだけではなくメンター社員の成長を促すことができるのです。

更に、メンティーだった新入社員がメンターとなり、今度はメンターとなって新入社員を教える...という風につながっていきます。

これはメンタリングチェーンと呼ばれて、部署を超えた人間関係を構築していきます。

 

まだまだ色々な方法がありますが、何よりもその企業に合った人事制度、評価制度にしていくことが大切です。

私たちは人事に関するノウハウを持つ労働法の専門家です。

人事制度や人材育成についてのご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

初回相談料は無料です。

 

お問い合わせはこちらから。。。

 

『従業員満足度(ES)』を意識した、人事制度、評価制度。

本格的に従業員満足に取り組むためには、人事担当者だけでなく経営側がその意識をしっかりともって取り組むことが大切です。

会社の風土として定着させていくためには、時間と労力のかかることですが企業の成長には欠かせない取り組みですね。